※ネタバレ注意※
当事者不在の迷走婚約解消劇 (1/1)
▶︎▷ ランダムジャンプ ◁◀︎
< shuffle?
【日間1368位】当事者不在の迷走婚約解消劇
pt:26 | 部分数:1 (短編) | 作者:柳瀬あさと
《 あらすじ 》 「ねぇ、いい加減気付いてくださる? レオンは貴方なんて好きじゃないの、私を愛しているの、さっさと婚約解消してレオンを自由にして頂戴」 春の訪れを祝う園遊会の最中、美しい声で居丈高に告げたのはシルヴェストル公爵家のマルティーヌ・リオンヌで、言われたのはアルノー伯爵家のニナ・アルノー令嬢である。そして問題のレオンとはバルテル伯爵のレオン・バルテルの事で、ニナの婚約者なのだが、何故かマルティーヌをエスコートしてこの場にいる。 ニナは困ったように頬に手を添え「あらまぁ」と零した。 ニナとレオンは婚約者であるが、ほぼ没交流である。そしてレオンが最近何かの集まりでエスコートするのは決まってマルティーヌ。ニナとレオンの婚約は失敗だったのでは? 婚約を解消するつもりでは? と親達も含めて周囲は考え……そして喜劇の幕が開ける。