【累計1397位】最強のおっさんハンター異世界へ~今度こそゆっくり静かに暮らしたい~ 

pt:67212 | 部分数:91 (連載) | 作者:月島 秀一

《 あらすじ 》

【GAノベル様より、第1巻が2018年12月15日発売!】
 善良なおっさんハンターは、日夜押し寄せる大量の依頼に疲れていた。「はぁ、なんで俺のところばかり……」しかも、その依頼は古龍や飛空龍の討伐といったS級クエストばかり。本人は知るよしもないが、おっさんは世界最強のハンターとして有名だった。「これは休みが必要だな……」その後、息抜きのために花見へ行った先で、不運にも異世界へと続く落とし穴に落ちた。そこで目にしたのは、肩から血を流したエルフの少女。どうやら人間から追われているらしい。「見捨てる……わけにはいかないよなぁ……」やっかいごとに巻き込まれたくなかったおっさんだが、見捨てるとその後に食うメシがまずくなる。仕方なく少女を助けようとしたそのとき――この地域最強の飛龍ゼルドドンが現れた。人間たちは泡を吹いて逃げる一方、少女に逃げる余力はない。その場にへたり込み、涙を流す少女。その少女を食わんと首を伸ばすゼルドドン。そして――「よっと」おっさんが振り下ろした大剣がゼルドドンの首をいとも容易くはねとばした。その後、少女に事情を聞けば、エルフ族は人間に莫大な額の借金があり、半ば奴隷のように支配されているとか。エルフの森で悲惨な状況を目にしたおっさんは、これまた仕方がなく身銭を切って借金を一括返済してあげた。しかし、その翌日――悪い人間の手によって、おっさんが買ったエルフの森が燃やされてしまった。おっさんはお人好しで、面倒事が嫌いな中年だが――まごうことなき『ハンター』だ。『ハンターのものに手を出してはならない』子どもでも知っている、おっさんの世界の常識だ。「成り行きとは言え俺のものに手を出すとは、いい度胸じゃないか……」過去幾多のモンスターを狩ってきた化物おっさんが、今再び愛用の大剣を握り締める。